平穏な日常や趣味、育児のこと。
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『菜の花の沖』
5巻はこれまでの物語を一時中断して、ロシアの事情について詳しく書かれています。そしてこれが、非常に面白い! ピョートル大帝や女帝エカテリーナ、シベリアの開拓や領土問題、南部への膨張などの理由が、当時のロシアの政治・経済、西方への憧れ、隣接する余りに広大な未開の地という地理的事情を踏まえて、なるほど、と納得できる文章が続いて読んでて楽しい。 特に面白かったのが女帝エカテリーナ。生粋のドイツ人(しかも二流貴族の娘)で、ロシア人どころかスラブ民族の血の一滴も混じっていないなんて知らなかった…。ロシア人になろうとして、ロシア人以上にロシアの評判を気に掛け、ドイツかぶれの無能で不能な夫を追放。啓蒙思想に理解を示しながら農奴の奴隷制を強め、政治手腕に優れた果敢な女性かと思えば、漂流した日本人と謁見し、その境遇を憐れむ優しさも併せ持つ。相反する要素を交互に書き、彼女に関する記述はもう、面白くて仕方がないと思うと同時に、彼女が好きになってしまいました。権力を『彼女なりの善意で』使ったという表現は上手いなぁ! 本日、集めている漫画『へうげもの』最新刊を購入。こちらも面白くなってきました。 PR |
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『菜の花の沖』を読み終わるまで待てなくて、『最後の将軍』を読んじゃった。薄い文庫本1冊なのですぐ読めるけど、中身の濃い作品でした。
いろいろ思うところはあるけど、一橋慶喜は不運な人だなぁというのが、素直な感想。 (水戸烈公の子息、教養の高さ、頭の回転の早さ、雄弁さ、先々まで見えすぎるところ etc) 13代の時点で、彼が将軍になったら随分違ったと思います。 それにしても、12~14代と子供に恵まれない(しかも13・14は短命)ところは、徳川幕府の滅亡が近いことを象徴しているようです。勝手な意見なんですが、大奥というものがなければ、徳川幕府はもっと長寿だったんじゃないかと思っています。 側室に秘書のようなことをさせ、女性にお金を使わなかった吝嗇キング家康は賢いと思う。 |
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『山霧』
思ったよりも面白かった、と言えば失礼な感想かもしれないけど、女性作家が描く女性が主役の歴史小説ということで、妙に女性がでしゃばったり夫婦愛マンセー的なものだったり、と警戒しつつ読んでいました。 主役は元就の正室だけど、毛利家の奮戦の歴史もきちんと描かれていて良かった。 しかし、わたしが読みたかったのは、吉川・小早川両家を乗っ取る元就の腹黒い智謀(司馬氏は、それでいて他人から謗られないような注意を払っていた、というように書かれていた)あたりで、残念なことにこの作品はそこに至る前に終了していたので、やはり山岡を買おうと思います。 『悪夢のエレベーター』 弟が持って来た本。2時間くらいでサクサク読めます。パニックものと思いきや、かなりコメディ系。でもそれだけで終わらない。なかなか楽しめました。 第2弾の『悪夢の観覧車』は読めなかった。3月に仕事でこっちに来るらしいので、持って来て貰おう。 以下は未読。 『最後の将軍』 残り3冊ある『菜の花の沖』の前に、こっちを読んでしまおうかと悩んでいる。 『続巷説百物語』 京極作品は受け付けない弟が、これは楽しめると言ったシリーズの続編。今、母が読んでいる。 読み易いとは言えないけど、1作目が面白かったので読みたい。 |
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ご隠居さんに頼まれた、忠臣蔵の漫画と一緒に、数年前から気になっていた漫画、荒木飛呂彦の『死刑執行中脱獄進行中』が昨日届きました。2~3日前に頼んだ、永井路子『山霧』と司馬遼太郎『最後の将軍』も本日到着。
荒木氏の漫画は昨日のうちに読み終え、今、帰省したての愚弟が読んでいます。露伴や吉良が出る短編も載っていますが、どれも「やっぱり荒木だなぁ」と唸る面白さ。買って良かった&どうして何年も買わなかったんだろう。(笑) 近頃気になる毛利元就。(べ…別に戦国 BASARA やったからじゃないんだから) 山岡が見つからなかったので、愛妻の話を購入。大河の原作になっていたらしい。毛利元就も、吉川と小早川を継いだ息子ふたりも、側室を持たなかった(※)のは面白いと思います。中国者は律儀を絵に描いたような親子なのかな。確か吉川は子供ができず、小早川は孔明の嫁取りと言われた人だった気がする。 (※元就は継室は側室だったとも言われているらしい) 『菜の花の沖』はまだ3巻。 年末年始の休暇中に、片付けと読書をしたい。あと、改装。 |
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微妙に昨日の続きになりますが、司馬氏の『新選組血風録』では山崎烝が奥野将監の子孫という話がありました(事実ではないようです)。
奥野将監に限らず、討ち入りに参加しなかった赤穂藩士で、後に世間から大変冷遇されたらしい。まあ、庶民が拍手喝采するほどの美意識がないと、侍が生き難い世だったんでしょうね。何せ非生産階級だし。 血風録のドラマ(昔の。栗塚旭が土方を演じた)では、山崎烝は非常に美男でした。『竜馬がゆく』でも「苦み走った男前」と書かれていた(はず)。司馬氏が好きだったのかな。 面白いと思っている『菜の花の沖』はまだ3巻途中。なのにサンデー毛利が気になる。来年の大河の原作は、読んでからドラマを見るとがっかりしそうなので、買うのをためらっています。年末年始の休暇中に、本を読みたいなぁ。(その前に年賀状!) |
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